奥義は基本にあり。上達に近道なし。山田治義先生のお言葉です。

五条訓

一つ、天地万有に感謝すべし。一つ、真心を持って万事に当たるべし。一つ、礼儀と節度を重んじるべし。一つ、艱難辛苦に耐え、自己啓発に努べし。一つ、血気の蛮勇は厳に慎むべし。

形は実戦、分解組手は誠の実戦、試合組手は競技を通して、心の持ち方と勝ち口を学ぶ鍛錬。耕せど尽きず。耕不尽。

私利私欲に走る事なかれ。嘘偽りを慎むなり。わがまま放題はやめなさい。大者と書いて奢り、慎みなさい。ケモノ片に甲と書いて狎れ。最もしてはならない事です。親しき中にも礼儀あり。中島照平最高師範のお言葉です。

私達は武道を通して、日本の歴史と伝統を後世に伝えて行かなければなりません。剣の道も、柔らの道も同じです。私達には空手道が、その道であるだけです。けっして奢る事無く、狎れる事無く、つつましく信念を持って、見事な生き様を歩んで行きましょう。

 吉田松陰先生は、２９歳でこの世を去りましたが、明治維新に多くの人を導く言葉を獄中で書かれました。親思う心に勝る親心。私が一番感動したお言葉です。誠の親孝行をしてきた者だけが感ずる事ができるのです。

集えし、もののふ。諸子は日本の寶なり。